皆様の葡萄に対するイメージとはどの様なものでしょうか。
産地のイメージなどいくつかあるとは思いますが1番は【価格が高い】ではないでしょうか。
はい。他の果樹と比べると葡萄は高価な趣向品というイメージが強いと思いますし、その通りだとも思います。
新規のお客様によく聞くお話しでも、「どこどこの葡萄園から高額な物を購入したのに期待外れな物が届いた」。
毎年聞くお話しです。高いお金を支払ったのですから、良い葡萄を期待しますよね。
すごくよくわかります。発送したぶどう園さんもわざわざ良くない葡萄を送るようなことはしないと思いますが、購入されたお客様が良いものではないとご判断されたのですから、その葡萄は期待外れの葡萄となってしまいます。
では、『良い葡萄』とはどの様なものか?です。
ある市場関係者さんと立ち話しした時のお話しです。
(園主)市場関係者が思う良いブドウとは?
(市関)3拍子揃ったもの!
、、、、ですよね(;^_^A 生産者と市場の目はそこまで乖離してはいません。
しかし、市場を関せず生産者とお客様が直接取引となると話は少し変わってきます。
直接取引をしているお客様は量販店にある葡萄と直取の葡萄品質の大きすぎる差を良くご存じなのです。そのうえで直取ですから期待しますよね。
この新規のお客様は知人に紹介されたとのことで当園にご連絡いただきました。
1番高額な贈り物用の商品を購入したとのことです。贈答品です。
表現するならば『特選』の葡萄です。しかし特選や贈答品は商品規格ですので、基準があるわけではありませんから農園さんによって違うのです。
生産者は最高品質の葡萄生産を目指し作業することは当然ですが、天候不順などの影響で思わしくない結果になる事もあります。勿論その生産者の経験や技術などで同じ環境でも大きく結果が違ってきます。
いずれにしても毎年同じ結果を求めるのは少し厳しいかもしれません。○○農園の特選葡萄はそのシーズン、○○農園の1番良い商品と理解していただければ語弊がありません。大切な方への贈り物となれば
購入前に『今年の作柄』をチェックするのが吉です。
見極めのアドバイス
●初めての取引きとなる葡萄園のメニューに有核巨峰があったら購入してみる●
種のある巨峰は葡萄の基本技術がしっかりしているか、どうなのかを見極める良い基準なのです。ハウスものではなく、露地物で3拍子(色・味・1粒重)揃った巨峰ができる農家さんとのお取引きをお勧めします。
昨今、何でもかんでもホルモン剤処理をするので、露地の有核巨峰を販売している農家さんも絶滅の危機ですから少し難しいかもしれませんが。
ホームページや口コミに惑わされず、ご自身で食べ比べすることをお勧め致します。